住まいと日常

家でひとりでいる時間

さわ

夫が仕事に出かけた日は、猫が時々鳴きながら甘えたり、ご飯を欲しがったりする以外、家の中はとても静かになります。

予定のない日は、朝食の片付けが終わると、とりあえずスマホを手に取ります。
そのまま、思ったより長い時間が過ぎていることもあります。

ふっと顔を上げて辺りを見回すと、片付けた方がいいものや、掃除した方がいい場所が目に入ります。
でも、たいていはそのままにして、週末にまとめて掃除するのがいつものパターンです。

私がこういう感じなので、SNSなどで見かける、毎日の家事を丁寧にこなしている人を心から尊敬しています。

昔は、完璧な主婦を目指そうとしたこともありました。
インテリアは元々好きだったので、少し背伸びをして家具を揃えたり、掃除道具や掃除ロボットを使って、家の中をきれいに保とうと頑張った時期もあります。

でも、だんだん疲れるようになりました。

たまに家に来る友達やお客様にほめてもらえた時は、嬉しかったのも事実です。
けれど、肝心なのは、自分たち家族が機嫌よく、楽しく、できれば楽に暮らせることなのだと、少しずつ考えるようになりました。

猫がいれば、大事にしていたソファで爪を研がれることもあります。
毛玉を吐かれることもあります。

夫や子どもたちが、食べ物や飲み物をこぼしたり、飾り物を壊したりしたこともありました。
そのたびに苛立つ自分が、嫌になったのかもしれません。

今は、傷も汚れも、我が家に残ってきた時間のように見えることがあります。


もちろん、汚れたままでいいとは思いません。
不快にならないことは、やはり大事です。

ただ、何もかもをきれいに保とうとして、家族がこわごわ暮らすようになるのは違う気がします。

人によっては、ずっと家にいるより、気分転換に買い物へ行ったり、友達とお茶やランチをしておしゃべりしたりする方がいいのだと思います。

でも、今の私は、家の中でひとりでいることが一番落ち着きます。

時々、自分のためにアロマを焚きます。
好みの香りを数本そろえて、その日の気分で選びます。
それだけで気分が少し変わるのですから、我ながら手っ取り早くていいなと思います。

梅雨のこの季節は、ダイニングのブラインドの隙間から、庭に咲いた紫陽花を眺めるのもささやかな楽しみです。

こうしている間は、ひとりが寂しいと思うことはありません。
でも、いずれはそう思う日が来るのかもしれない、とも考えています。

その日が来たら、その時にまた考えればいい。
今は、ブラインド越しの紫陽花を眺めながら、ひとりの静けさを受け取っています。

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ABOUT ME
さわ
さわ
整わない暮らしを少しずつ育てています
60代。夫と猫と暮らしています。 台所、朝ごはん、英語学習、家族のこと、年齢を重ねてからの暮らしを、気取らずに書いています。 理想通りには整わないけれど、それなりに手を入れながら続いている日々の記録です。
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